セメント
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セメント
I. プロローグ

もともとセメントとは、やわらかな状態で塗布または充填(じゅうてん)したのち硬化し、強力な接着力をもつ無機質材料すべてをいう。セメントという用語は、糊(のり)や接着剤の同意語としてもつかわれるが、土木や建築では、水と混合すると硬化する石膏(せっこう)プラスターやポルトランドセメントからなる細かい粉末状に加工された製品をさす。一般には、この中でも石灰石を原料とする各種の材料のみをセメントとよぶ。

セメントの硬化は、水やアルコールや石油成分のような軟化剤の蒸発、内部的な化学変化、鉱物と水の化学的結合反応である水和作用、結晶の結合の成長などによる。また、大気中の酸素や炭酸ガスに反応して硬化するものもある。セメントは次のような用途につかわれる。たとえば、ポルトランドセメントと砂や砂利をまぜてコンクリートをつくったり、いろいろな材料の表面を結合したり、化学的な腐食をふせぐために材料の表面をコーティングする。また、用途にあわせてさまざまな材料を配合したものがつくられている。