星雲
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星雲
III. 暗黒星雲

暗黒星雲は何もない空間ではなく、低温のガスや塵でできている。そして、背景の星雲や星の光を吸収・散乱するために暗くみえる。暗黒星雲には1960年代後半から電波望遠鏡を利用してさまざまな星間分子が観測されており、現在では一酸化炭素(CO)やアンモニア(NH3)、メタノール(CH3OH)などの分子が存在することが確認されている。暗黒星雲はさまざまな分子があつまり、新しい星を生みだす場所である。

有名な暗黒星雲のひとつがオリオン座の馬頭星雲で、背景の明るい星雲にうつる黒いシルエットの形からその名前がつけられた。へびつかい座のS字状星雲、南十字星のコールサックなども有名であり、天の川の中の、写真乾板でたしかめられた長く暗い裂け目は、暗黒星雲のつらなったものである。

星の進化の最終段階である惑星状星雲とはちがい、暗黒星雲も明るい散光星雲も、塵の雲が凝縮して新しい星が形成される場所であると考えられている。