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| V. | 幻覚薬 |
幻覚薬は、医療用にはほとんどもちいられていない。おもなものは、1960年代にひろまったLSD、サボテンの一種からとるメスカリン(→ ペヨーテ)などである。LSDをつかうと、孤立感・幸福感をおぼえ、幻覚におそわれ、音がきこえると色があらわれるように感じるなど、感覚がいりまじる状態がおきる。1度つかいだすと、使用量はどんどんふえるが、やめたときの禁断症状はあらわれない。
「エンジェル・ダスト」、「ロケット燃料」などの名前で知られるフェンサイクリジン(PCP)は、1970年代後半にはよくつかわれていた。しかし、現在は獣医師がときおり動物の麻酔や鎮静のためにつかうだけで、人間にはほとんどつかわれない。PCPをつかうと、孤立感をおぼえ、痛みに対する感覚がなくなる。急性の統合失調症に似た症状があらわれ、ときに破壊的な行動をおこすことがある。