| ナチズム | 項目ビュー | ||||
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| III. | 第1次世界大戦後のドイツ |
ナチズムの直接の起源は、第1次世界大戦でドイツが敗北したことにあった。ベルサイユ条約はドイツのみに戦争責任をおわせ、ドイツは植民地をとりあげられ、巨額の賠償金を課された。そのためドイツ国民は深刻な政治的・経済的破局になげこまれ、1923年に頂点に達した1兆倍という史上最悪のインフレは、中間層の人々を完全にうちのめした。貧困にあえぎ絶望的となった中間層の多くは、戦後の数年間に誕生した急進的政治集団の宣伝にとりこまれていった。
さらに、経済的安定の方策がとられてから数年しかたたない1929年には、世界的規模の経済恐慌がはじまり、ドイツをすくいようのない不景気にしずみこませた。この間、民主制ワイマール共和国は、左翼からも右翼からもはげしく攻撃された。この絶望的状態からぬけだすには、共和国はあまりに無力であることが、だれの目にも明らかになっていった。そして33年には、選挙人の大多数が、力のある2つの政党、共産党とナチ党のどちらかを支持した。