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| IV. | 賢者の石 |
錬金術は、アラビアからさらにスペインをへてヨーロッパにひろまった。ヨーロッパの錬金術に関する現存する確かな著作は、イギリスの科学者でスコラ学者のロジャー・ベーコンとドイツの哲学者アルベルトゥス・マグヌスのものである。2人とも卑金属を金にかえることができると信じていた。
この考えは、中世の多くの人々の想像力を、そしてのちには強欲さを刺激することとなった。彼らは、金は完全な金属であり、他の卑金属は金よりも不完全なものであると信じた。こうして彼らは、卑金属の完全性を高めて金にかえるための、金よりもさらに完全な物質、いわゆる「賢者の石」をつくりだそうと、あるいは発見しようとつとめた。