| 検索ビュー | ナツメヤシ | 項目ビュー |
熱帯地方にみられるヤシ科の常緑高木。基本種のナツメヤシは北アフリカ、アジア南西部、インドに自生し、世界じゅうの熱帯乾燥地域でひろく栽培されている。
幹はまっすぐで木目があらく、高さ20~30mまで生長する。頂部に生える長さ約3mの光沢のある緑色の葉にはひげがあり、雌株では多くの分岐した下穂に200~1000個の実がみのる。ナツメヤシの1房の重量は12kgにもなり、1本の木の年間産出量は270kgにものぼることがある。8年目から実をつけはじめ、30年で成木となり、約100年で衰退しはじめる。雄蕊(おしべ)が熟す直前に雄花の房を切りおとし、雌株の花でとりかこむようにして、受粉をうながす。
ナツメヤシは、北アフリカ、イラン、アラビアでは人々の主要な財産で、果実は主要な食品となっている。果肉の部分には、約58%の糖分とそれぞれ2%の脂肪、タンパク質、ミネラルがふくまれる。葉柄はかごや枝編み細工に利用され、葉はバッグやマットをあむ材料となる。また葉柄、葉の繊維からはロープ類がつくられる。
別の品種であるクジャクヤシは、樹液を採取するためにインドで栽培されている。樹液をにつめると粗糖ができる。また、生のまま飲料にしたり、蒸留してラム酒に似たアラックというヤシ酒をつくったりする。
ナツメヤシは、気温が低くて果実がならない地方でも、観葉用によく栽培されている。アオナツメヤシは木立の中で生育し、銀青色の葉をつける。ピグミーナツメヤシは矮性(わいせい)種で、温室用または室内用植物として熱帯以外の地域で人気が高い。
分類:ヤシ科ナツメヤシ属。ナツメヤシの学名はPhoenix dactylifera。クジャクヤシはP. sylvestris。アオナツメヤシはP. zeylanica。ピグミーナツメヤシはP. roebelenii。