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| III. | 船舶のスクリュー |
船舶のスクリューは、飛行機のプロペラとまったく同じように作動する。しかし、船舶のスクリューは羽根の幅がひろくうすい。通常、羽根は腐食しないように銅の合金でできている。水中の音速は空気中よりもずっとはやく、水の摩擦抵抗が大きいので、最高速度も音速に近づくことはない。実験用のスクリューでは77%という高い効率が達成できたが、ほとんどの船舶用スクリューは、約56%の効率で稼働する。スクリューの羽根が水面近くにくる場合には、スクリューの直径と位置が効率の低下によって限定されるが、船舶のスクリューのクリアランスの問題は少ない。船舶のスクリューで設計上および操作上のもっとも大きな問題は、スクリューの羽根にそってキャビテーション(真空状態)が生じることである。この現象は、過度のスリップや効率の低下、羽根の振動などをひきおこす。また、これは潜水艦にとってきわめて不利になる水中での雑音を大きくする原因ともなる。
→ 流体力学:ポンプ