パリ
印刷するには、[ファイル] メニューの [印刷] をクリックします。
パリ
IV. 教育と文化

セーヌ右岸の商業地域と対照的に、左岸には、中世からソルボンヌを中心に学生街が広がっていた。ヨーロッパ各地からあつまった学生たちの共通語はラテン語であったため、この地域はカルティエ・ラタン(「ラテン区」の意)とよばれてきた。ソルボンヌから発展したパリ大学は、フランス最高の権威をほこっていたが、1968年5月の学生反乱をきっかけとする教育改革で、13の大学に分割された。ほかに高等教育機関として、コレージュ・ド・フランス(1530年創立)、エコール・ポリテクニク(1794)、各種の高等専門学校などがある。

世界でも最大級の図書館である国立図書館は、シャルル5世のコレクションからはじまり、900万冊以上の書籍と充実した版画や写本の部門をもつ。おもな劇場としては、オペラ座、コメディ・フランセーズ、オペラ・コミック、オデオン座などがある。

パリには美術館・博物館が100以上ある。1793年に開館されたルーブル美術館は、現在225のギャラリーと40万点余りの所蔵品を有し、世界でもっとも大きな美術館のひとつである。1977年に設立されたポンピドゥー・センターには、20世紀の芸術・文化をあつめた国立近代美術館がある。鉄道駅をそのまま美術館としたオルセー美術館は、おもに印象派の作品を展示している。そのほかパリ市立近代美術館や17世紀の貴族の屋敷「塩の館」にピカソの作品を多数あつめたピカソ美術館、15世紀の城を美術館として中世の芸術作品をおさめる中世美術館、東洋美術のギメ美術館、ロダン美術館など。