| ワタ | 項目ビュー | ||||
| 印刷するには、[ファイル] メニューの [印刷] をクリックします。 | |||||
| III. | ワタの害虫と病気 |
花のほかに、葉の裏にも蜜(みつ)のはいった小さな椀状のものがある。これらの蜜や汁の多い茎にひかれて、ワタミハナゾウムシ(→ ゾウムシ)をはじめとしてさまざまな害虫があつまる。成熟のはやい株を植え、駆虫剤や駆除方法をつかうことによって、ワタミハナゾウムシによる被害は大幅に減少している。
インド原産とされる小さなワタキバガの桃色の幼虫は、今では世界じゅうのワタに寄生している。この幼虫はさやに穴をあけてはいりこみ、種子を食べる。アメリカではワタキバガの幼虫はおもにテキサス州と綿花地帯西部にみられる。防除には、検疫、くん蒸消毒、綿繰り機でとりのぞいたかすの破砕がおこなわれる。タバコガも収穫量の減少と防除費の増加という面から、もっとも大きな害をもたらす害虫にあげられる。アワヨトウ、アザミウマ、メクラカメムシも大きな害をもたらす。
ワタ植物がかかりやすい重大な病気に、土壌から根にはいり毒性を発揮する菌による立枯れ病がある。予防法はないが、この病気に強い株が開発されている。そのほか、ある種の細菌による炭疽(たんそ)病がある。もっともよい防御法は細菌のない農場でとれた種子をつかうことである。