| 灌漑 | 項目ビュー | ||||
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| I. | プロローグ |
植物の生育を維持するために土地に人工的に水をひくこと。雨が少なくて土地に水分がじゅうぶんでない地域では、灌漑がおこなわれている。たとえばコムギなどは、年間の降雨量が500mm以下の乾燥地域では灌漑が必要になる。
多雨地域であっても、農作物などの収量と品質維持のため、乾季などにかぎって灌漑がおこなわれることもある。不規則に雨がある地域では、収穫物の収量を確実に増加させるために、乾季に灌漑がおこなわれている。
灌漑をおこなうことで、耕作可能地域と世界の食料生産は飛躍的に増大した。1800年にはおおよそ810万haの土地に対して灌漑がおこなわれていた。この数字は、1900年には4100万ha、50年には1億500万ha、現在では2億haをこえるまで増加した。灌漑されている土地は全耕作地域の約2割であり、灌漑されていない土地の2倍をこえる収量をもたらすこともある。
一方で灌漑によって土地は水浸しになったり、作物がかれてしまう水準にまで土壌塩度(塩の濃度)が増加してしまうこともある。現在、世界の灌漑されている土地の3分の2が、この問題に直面している。