灌漑
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灌漑
III. 灌漑の方法

現在、おもに使用されている灌漑方法は4つある。すなわち湛水灌漑(たんすいかんがい)、うね間灌漑、散水灌漑、滴下または細流灌漑である。

1. 湛水灌漑

湛水灌漑は、狭い間隔で栽培される米などの作物に対して、土地が平坦(へいたん)で水が豊富な場所でおこなわれている。水が溝から一面にながされ、作物の種類や土壌の間隙率(かんげきりつ)や水はけによって、一定の期間、水がのこっている。

同じ湛水灌漑の、溜池浸水法は果樹園でつかわれており、溜池が樹木の周りにほられ、水がいれられる。

2. うね間灌漑

うね間灌漑は、ワタや野菜など、一列にならんだ作物に対してつかわれている。「うね」とよばれる平行にならんだ「あぜ」は、でこぼこして湛水灌漑できない畑に水をいきわたらせるために使用される。

3. 散水灌漑

散水灌漑では、少量の水でよりよい管理をすることができる。ひとつひとつの散水器はパイプにそって枝状に広がり、作物の根の深さに水がいきとどくまで、連続して円をえがくように水滴が噴射される。

散水灌漑のひとつセンター・ピボット灌漑は、時計の長針のように円をえがいてうごく散水器の長いアームを利用している。これはとくにアルファルファなどの飼料作物の耕作などで使用されており、1年に数回の収穫が可能となる。

4. 滴下、細流灌漑

滴下または細流灌漑では、細いプラスチック管によって、わずかな水分が頻繁に作物の根の付近にまかれる。この方法は、アメリカ、イスラエル、オーストラリアで成功をおさめており、蒸発や地面への浸透による損失が最小限におさえられている。