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| II. | カエデとモミジ |
カエデは古く「蛙手(かえるで)」とよばれ、葉の形がカエルの手に似ていることから名づけられた。また、モミジともいうが、これは秋に紅葉する木の中で、カエデ類がきわだってうつくしいことから、本来は木々が色づくこと全般をいう「もみじ」の語が、とくにカエデ類をさすようになっていったものである。日本は世界でも有数の紅葉のうつくしい国であり、春の花見同様に、秋の紅葉狩(もみじがり)も古くから人々の生活にとりいれられてきた。紅葉する樹木はカエデ類にとどまらず、ニシキギ科、ウルシ科、ツツジ科、ブドウ科、バラ科、スイカズラ科、ブナ科など多くの落葉樹があるが、紅葉の主役はつねにカエデ、モミジ類である。