カエデ
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カエデ
III. 日本の自生種

種名にカエデとつくものと、モミジとつくものがあるが、これは植物学上の区分けではない。日本の山地に自生するおもなものは次のとおりである。

1. イロハモミジ

別名イロハカエデは福島県以西~九州の低い山地に分布する。高さ10~15m。京都の紅葉の名所、高雄山に多いのでタカオモミジともよばれる。庭や公園にもっともよく植えられている。

2. オオモミジ

イロハモミジの変種で、葉が大きく、北海道~九州に分布する。ヤマモミジはオオモミジの変種で、島根県以北のおもに日本海側に分布する。

3. ハウチワカエデ

別名メイゲツカエデはカエデ類の中で葉がいちばん大きく、切れこみは浅い。和名は葉を天狗がもつ羽団扇(はうちわ)にみたてたもの。

4. イタヤカエデ

葉に鋸歯がないことが特徴で、秋に黄色くかわる。ほぼ日本全土に分布する。

5. ウリハダカエデ

樹皮が暗緑色でマクワウリの果実に似ているのでこの名がある。本州~九州に分布する。

6. ミネカエデ

中部地方以北~北海道の亜高山帯に分布する。コミネカエデはミネカエデに似るが、葉や果実が小形で、本州~九州の山地に分布する。

このほかにカエデ属の自生種には、長野、愛知、岐阜県に分布し、葉が3裂するハナノキ、葉が分裂しないヒトツバカエデとチドリノキ、樹皮が洗眼薬になるとされるメグスリノキ、葉がクスノキに似るクスノハカエデ、花が穂状のオガラバナ(ホザキカエデ)などがある。