ゲシュタルト心理学
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ゲシュタルト心理学
III. 構成主義への批判

1912年、ウェルトハイマーは上記の構成主義心理学を批判する目的をもって、仮現運動(見かけの運動知覚のひとつ)に関する研究を発表した。暗室において細長い光の帯aを瞬間的に提示し、短時間(最適時間は約60ミリ秒)おいてから次に光の帯bを瞬間的に提示すると、aからbにむかって光の帯がとぶのが知覚される。このキネマ性運動知覚は、先の構成主義の2つの前提によっては理解することができない。なぜなら、a、bは相互に独立の光の帯の点滅があるにすぎないにもかかわらず、光の帯の点滅は知覚されず、むしろいきいきとした運動印象が知覚されるからである。この運動印象は、したがって個々の刺激の特性によるものではなく、刺激条件の全体的な性質によるものと考えなければならない。