| スウェーデン | 項目ビュー | ||||
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| II. | 国土と資源 |
国土は南北に細長く、最長距離は約1575kmだが、東西は約500kmしかない。海岸線の総延長は3218kmにおよぶ。
北西部にはノルウェーとの国境にそってスカンディナビア山脈がはしり、国内最高峰をほこる標高2111mのケブネカイセ山がある。スカンディナビア山脈の東側は高原で、ボスニア湾沿いの沖積平野へとつづいている。この地域には、北部の山地から南西にくだりボスニア湾へとそそぐ河川が多く、河川が形成する細長い湖、滝や急流は水力発電にかかせない水源となっている。代表的な河川として、オンガーマン川、ダーラ川、クラール川、ウーメ川、トルネ川があげられる。
中南部は湖沼の多い低地で、国内の2大湖であるベーネン湖とベテン湖がある。この低地の南側にはスモーランド高原として知られる高原地域が隣接し、半島の南西端にはスコーネ平野(→ スコーネ)が広がる。
スウェーデンは北ヨーロッパをおおうバルト楯状地(たてじょうち)にあるため、北西部をのぞき、先カンブリア時代に形成された花崗岩、片岩や片麻岩からなる。北部では変成岩が、スコーネ平野南部やゴトランド島、エーランド島では堆積岩がみられる。
約1万年前までに大陸性の氷床は後退したが、氷河は長い間に山をけずり、U字谷や多数の氷河湖をつくり(→ 氷河地形)、土砂や岩石が堆積して現在の地形となった。氷河時代の海は、南部と中部の湖沼地帯に肥沃(ひよく)な海洋性の泥質土壌をのこした。現在でも山地の高所には氷河がみられる。
| 1. | 気候 |
きわめて高緯度に位置しているにもかかわらず、気候は比較的温暖である。これは、メキシコ湾流と、北大西洋からながれこむやや温暖な偏西風の影響だが、冬には東からの寒気団におおわれる。とりわけ北部は高緯度であり、山地が温暖な海洋の影響をさえぎるので、南部にくらべ気候はかなりきびしい。
南北の気温差をもっとも暖かい7月の気温幅でくらべると、ストックホルムで13~22°C、北部のピテオで12~21°Cと大差はないが、もっとも寒い2月では、ストックホルムで-5~-1°Cであるのに対し、ピテオでは-14~-6°Cにもなる。日照時間は緯度が高くなるにつれて夏は長くなり、冬は短くなる。国土の7分の1が北極圏内にあり、そこでは夏の2カ月間は白夜で日がしずまず、冬の2カ月間は日がのぼらない。
降水量は、南西部とノルウェー国境付近の山地で多いが、これらの地域をのぞくと比較的少ない。年降水量はストックホルムで539mm。雨は晩夏に多く、中部と北部は豪雪地帯となっている。
| 2. | 植生と動物 |
北部では寒冷性の高山植物が繁茂している。高度の高い山地は不毛地帯で、高度が低くなるにつれて、多種にわたる地衣類やコケ類におおわれた荒地、やや発育不全のシラカバやヤナギの樹林帯にかわる。さらに高度の低い地帯は、トウヒやアカマツといった針葉樹林帯となる。南部ではカシやオークなどの広葉樹林がみられる。
森林にはシカやノロジカが多く、北部ではサーミがトナカイを飼育している。現在、クマ、ヤマネコ、オオカミをみかけることはまれだが、高山の荒地ではレミングが生息する。哺乳類(ほにゅうるい)の現存種は60種(2000年)。鳥類の種類も249種と多く、希少種は自然保護地域で保護されている。
魚は北海とバルト海、さらに内陸の湖沼や河川に豊富にみられる。海水魚はタラ、サンマ、ニシン、淡水魚ではカワカマスやスズキが代表的。
| 3. | 天然資源と土壌 |
肥沃な耕地と、国土の67%をおおう森林にくわえ、鉄鉱石などの豊富な地下資源と発電にじゅうぶんな水資源にめぐまれている。
国土の7%が耕作に適した土地で、そのほとんどが南部に集中している。南部の海岸沿いには肥沃な海洋性の泥質地帯がよこたわっており、その下には堆積性の石灰岩や頁岩がある。これらの岩石はアルカリ性なので、酸性であるポドゾル土壌を中和し、肥沃なスコーネ平野を形成した。このほかの地域の土壌はポドゾル系でやせており、岩床地帯が際だって多い。