エストニア
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エストニア
IV. 経済

工業がエストニア経済の中心で、GDP(国内総生産)の29.1%(2006年)を占め、全就業人口の34%(2005年)が工業に従事する。電気機械と金属加工が代表的で、火力発電と石油精製にもちいられるオイルシェール(石油をふくんだ頁岩)の採掘も盛んである。ほかに、セメント、繊維(綿、リネン、羊毛)、自動車部品、皮革製品などがあり、製紙、木材加工、合板、家具製造もおこなわれる。フィンランドやスウェーデンの企業の直接投資による携帯電話やコンピューターなどの電子部品の製造も重要な産業となっている。

農業と林漁業はあわせてGDPの3.2%にあたり、全就業人口の5%が農林漁業に従事する。農業は畜産と酪農を中心とし、カラスムギ、ジャガイモ、亜麻なども栽培される。

エストニアの電力は、ほとんどが火力発電で、天然ガスはロシアからの供給によっている。独立してまもない1990年代初頭、ロシアが化石燃料の輸出に国際価格を適用するとしたため、エストニア経済は大きな打撃をうけた。近年は、北欧や他のバルト諸国との協力関係を強めて、エネルギーの脱ロシア依存をめざしている。

エストニアは、旧ソ連の共和国で最初に独自通貨を発行した国であり、1992年からクローンが流通している。クローンは金を外貨準備としており、エストニアがソ連の一部だったころから50年以上にわたってイギリス、スウェーデン、フランスにあずけてある金準備もふくまれる。

エストニアは1995年にEU(ヨーロッパ連合)とヨーロッパ協定(準加盟協定)に調印、97年にEU加盟交渉対象国に指定された。そして、2002年のEUでの加盟決定、03年の国民投票での加盟承認をへて、04年5月に正式加盟した。経済は00年以降、高い成長率を維持している。