バナジウム
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バナジウム
II. 性質と存在

際だった光沢があり、かたい。塩酸やアルカリ水溶液、希アルコールには不溶。硝酸、濃硫酸、フッ化水素酸(フッ化水素)などにはとける。常温の空気中では表面に酸化物の被膜をつくるだけだが、高温の空気中で酸化され、酸化の度合いに応じて褐色、灰色、黒色、暗赤色などに変化する。塩素とも反応し、塩化バナジウム(III)などになる。化合物には、そのほか三硫化バナジウム(III)、酸化バナジウム(V)、メタバナジン酸ナトリウムなどがある。

金属バナジウムは天然には存在しないが、バナジン石、カルノー石などバナジウム化合物をふくむ鉱石は、世界じゅうに分布している。

元素記号V。原子番号23。原子量50.9415。周期表の5族に属する。融点1917°C。沸点3420°C。密度6.11g/cm³(20°C)。地殻中の存在量は160ppm。安定同位体(同位体)の質量数と存在比は51V(バナジウム51:99.75%)、50V(50:0.25%、天然放射性同位体)。