宝石
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宝石
II. 歴史

宝石は、たんなる装飾品ではなく、宗教、権威、富のシンボル、魔よけとして、古代からもちいられてきた。初期は貝、動物の骨や象牙などを加工していたが、しだいに金や石でつくるようになった。4500年前には、中国でヒスイの彫刻技術が確立されていたと思われる。

同じころの古代バビロニアや古代エジプト(→エジプトの「歴史」)でも、ラピスラズリ、紅玉髄(玉髄)、トルコ石、アメシスト(石英)などをつかって宝飾品をつくっていた。エジプト人は、シナイ半島でトルコ石、アスワンでアメシスト、遠くアフガニスタンでラピスラズリを採掘していたといわれる。古代ローマ(ローマ史)では、メノウのカメオがとくにこのまれていた。

古代サンスクリットの写本には、2000年以上前にインドからダイヤモンドの産出が記録されているように、インドやスリランカ、ミャンマー地域では砂礫中(されきちゅう)に宝石鉱物が多い。ダイヤモンドやサファイア、ルビー、スピネルなどが何世紀にもわたり採掘され、近代宝石の重要な源となった。

コロンビアのエメラルドが最初にヨーロッパにもちこまれたのは16世紀のことであり、ブラジルのクリソベリル、トルマリン(電気石)、トパーズなどの鉱床が開発された。19世紀になると、南アフリカのダイヤモンドやオーストラリアのオパールが発見されている。20世紀には、シベリア、アフリカ各地、オーストラリアでダイヤモンド鉱床が知られるようになった。

装身具