英語
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II. 語彙

英語の語彙(ごい)は1500年以上の発展の中で増加してきた。もっとも包括的な辞書オックスフォード英語辞典(全13巻、1933年)は50万語をのせている。しかし、現在の英語の語彙は、俗語や方言的な表現、科学的な専門用語をふくむ100万語以上からなっており、その多くは20世紀半ば以降からつかわれるようになったものである。英語の語彙が多い理由は、単語を、さまざまな言語から広範囲にたえず借用したためである。さらに、借用の過程で多くの新語がつくられ、次のような造語のための形式がととのった。(1)擬音語。自然音の模倣。burpやclinkなど。(2)接辞添加。英語本来のmis- や -ness、借用されたex- や -istなどの接頭辞や接尾辞をつけくわえる。(3)語の一部ずつの合成。breakfastとlunchからできたbrunchなど。(4)自由な合成。boneheadやdownpourなど。(5)逆形成。もともと存在していた語が派生語的で、そこから基本的な語をつくること。たとえば、jelly(ゼリー)からつくられたjell(かたまる)など。(6)機能転換。同じ単語が別の品詞として使用される。名詞のshower(にわか雨)がto shower(水をそそぐ)と動詞としてもつかわれるなど。このうちとくに、接辞添加と機能転換が、単語をふやす役割をはたした。このような造語形式は、英語の統語構造の特殊性によって促進された。