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| II. | 先史および初期の居住者 |
アッシリアが支配した地域には、旧石器時代(→ 石器時代)から人々の居住がみられ、北東のへりにあたる地方の洞窟で、ネアンデルタール人の2体の頭蓋骨が発見されている。しかし、前6500年ごろまでは定住農耕生活はおこなわれていなかった。
最初の農村生活がどんな民族によっていとなまれたかは不明だが、その人々は、のちにスバル人として知られる民族で、膠着語を話していたと考えられている。前6千年紀のこの地方の農民は、小麦や大麦を栽培し、牛やヒツジ、ヤギ、豚をかっていた。家はかたい粘土でつくられ、だいたい4つの部屋をもっていた。パンをやくためのまるい竃(かまど)があり、穀物は粘土に瀝青(れきせい)をぬった大きな容器に保管していた。また織物をおり、黒曜石などの石材でナイフや斧(おの)、鍬(くわ)などをつくった。この時代の死者は、おもに体をおりたたんだ姿で、墓地よりも家の地下に埋葬された。
その後、おそらく前3千年紀にはセム人の遊牧民がこの地方を征服してうつりすみ、バビロニア語(→ アッカド語)とよく似た、屈折語に属する言語が一般的になったとみられる。