シチリア島
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シチリア島
II. 経済

シチリア島は硫黄(いおう)を豊富に産出し、各地に輸出している。採掘される鉱物はほかに、岩塩とアスファルトがある。石油化学工業もシチリアの経済には欠かせないもので、その生産の大部分はシチリア島東部、とくにカターニア、シラクーザ、ジェーラ、ラグーサでおこなわれている。農業に従事する人が多く、コムギはもっとも重要な作物である。穀物類は内陸部と南海岸沿いの広大な私有地で栽培され、小規模な耕作地では、ブドウ、アーモンド、オリーブ、オレンジ、レモン、豆類、ウルシが栽培されている。

水産業は広範囲におよび、マグロ、イワシ、サンゴ、海綿などが水揚げされている。そのほかの産業には、ワインやオリーブ油、果実や野菜の缶詰、クエン酸の製造がある。比較的大きな都市ではガラス製品、金属製品、マッチなどが生産されている。

シチリアの輸出品目は、硫黄、果物、野菜、ウルシ、塩、ワイン、油類、魚で、穀物、石炭、鉄をおもに輸入している。貿易のほとんどは、州都パレルモ、カターニア、メッシーナの3つの主要港を通じた海上輸送でおこなわれている。観光業もシチリアの経済に大きく貢献している。世界遺産(文化遺産)に登録されているアグリジェントやシラクーザをはじめ、タオルミナにのこる古代ギリシャの遺跡などの観光名所を目当てに、大勢の人々がこの島をおとずれる。