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| IV. | キリル文字 |
後860年ごろ、コンスタンティノープルからきたギリシャ人の宣教師たちが、スラブ人をキリスト教に改宗させ、彼らのためにキリル文字といわれる文字を考案した。「キリル」という名称は、その宣教師たちの1人であるキュリロスの名前からきている。キリル文字は、ラテン文字と同じくギリシャ文字に由来しており、文字の形は9世紀の様式にもとづいている。ただし、スラブ語にはあるがギリシャ語にはない音をあらわすために、いくつかの新しい文字がつけくわえられた。
キリル文字は現在、ロシア語、ウクライナ語、セルビア語、ブルガリア語でもちいられているが、同じスラブ語でも、ポーランド語、チェコ語、スロバキア語、スロベニア語では、ラテン文字がもちいられている。バルカン半島で話されているセルビア・クロアチア語では、カトリックのクロアチア人はラテン文字をもちいているが、ギリシャ正教のセルビア人は、同じ言語でありながらキリル文字をもちいている。→ スラブ語派