アルファベット
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アルファベット
VIII. アルファベットの改変

どんなアルファベットでも、ことなった言語を話す民族によってつかわれていれば、それぞれ改変がくわえられるものである。アルファベットの数や文字の形もちがうし、文字の上下に記号をつけて、その文字が本来あらわす音とはちがった音をあらわすこともある。たとえば、cの下に小さなsをつけた「セディーユ」という文字は、フランス語、ポルトガル語、トルコ語などではふつうにつかわれるが、英語では外来語をのぞいてほとんどつかわれない。また、セディーユは、フランス語とポルトガル語ではsの音をあらわすが、トルコ語ではtの音をあらわすし、古いスペイン語ではtsの音をあらわしていた。同様に、jは、英語ではdの音をあらわすが、ドイツ語ではyの音をあらわしている。

アルファベットは、1つの文字が1つの音をあらわすようにしようとして発展してきたものではあるが、アルファベットをもちいている言語のほとんどでは、このような原則がまもられていることはあまりない。その大きな理由は、話し言葉が変化するのに対して、つづり字は変化しないからである。たとえば、英語で「騎士」を意味する単語のつづりがknightであるにもかかわらず発音が[nait]なのは、古い英語ではkもghも発音されていたが、現代の英語ではそれが発音されなくなったからである。英語のようにつづり字と発音の間の違いの大きな言語では、つづり字改革運動がおこっている。

言語:速記