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| I. | プロローグ |
炭化水素の水素原子Hをヒドロキシル基(水酸基)–OHにおきかえた構造をもつ有機化合物の総称。一般にはエタノール(エチルアルコール)のことをアルコールと略称することが多い。ベンゼン環の水素原子をヒドロキシル基におきかえたものはフェノールとよばれ、アルコールとは区別されている。
アルコールは無機塩基(→ 酸と塩基)に似ているが、酸性でもアルカリ性でもない。多くの共通の反応をするが、もっとも重要なのは酸と反応して、無機塩(→ 塩)に似たエステルとよばれる物質を形成することである。また、アルコールは消化および細胞内の化学的過程の正常な副産物であり、動物や植物の組織および体液中にも存在する。
ちなみに、アルコールという用語は、アラビア語al-kohlに由来する。kohlは、もともと「微粉末」を意味していたが、のちに中世の錬金術師たちが蒸留による精製物にこの語をあてたことから、現在の用語につながった。