| ビバルディ,A. | 項目ビュー | ||||
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| III. | 協奏曲 |
ビバルディの協奏曲はヨーロッパじゅうで協奏曲の手本とされ、年長の作曲家の作風にさえ影響をあたえるほどであった。500曲余りの協奏曲のうち、300曲余りはソロ協奏曲で、そのうちバイオリン協奏曲が220曲、残りはファゴット、チェロ、オーボエ、フルートのための協奏曲である。それ以外の作品はコンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)で、うち25曲が2台の独奏バイオリン、35曲が3種以上の独奏楽器をもつ。コンチェルト・リピエーノ(独奏者のいないオーケストラだけの協奏曲)も数曲ある。
ビバルディはリトルネロ形式を一貫してもちいた最初の作曲家である。のちに協奏曲の急速楽章(テンポの速い楽章)ではリトルネロ形式が標準的な形式となる。リトルネロとよばれる部分は、オーケストラのすべての楽器で演奏され、独奏の部分(エピソード)をはさんで調をかえながら何度も反復される。エピソードはしばしば、独奏者が卓越したテクニックを発揮できるように書かれている。ビバルディは実質的に3楽章型の協奏曲を確立した作曲家で、独奏者のためのカデンツァも他に率先して導入した。
「四季」作品8は、弦楽オーケストラによる標題音楽のひじょうに古い作品のひとつである。この曲をはじめ、ビバルディの音楽は全般的に活発なリズムとするどいコントラストを特徴としている。