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クノッソス

クレタ島北部、現在のイラクリオンから5kmほど内陸に位置した古代都市。前2千年紀、青銅器時代にさかえたエーゲ文明の中心地のひとつ。ギリシャ神話の中にもしばしば登場し、ゼウスが幼少時にすんでいたディクテの洞穴は町の近くにあり、半人半牛のミノタウロスのとじこめられた迷宮はミノス王の宮殿の中にあったとされる。クレタ島の先史時代の文化、クレタ文明は、伝説上のミノス王にちなんでミノス文明とよばれる。

1900年以降、イギリスの考古学者エバンズらが発掘調査にとりくんで宮殿を発見し、ミノス文明の解明がすすんだ。宮殿は前1900年ごろにつくられ、前1700年ごろ、おそらく地震によって破壊されたが、すぐに再建され、その新宮殿の時代にミノス文明はもっともさかえたとされる。採光用の吹き抜け、給排水設備の遺構などは、高度な生活文化をしめしている。この文明をになった人々についてはまだよくわかっていないが、のこされているはなやかな壁画・工芸品・陶器などから海洋的な特色がみいだされる。

その後クノッソスには、前1400年ごろギリシャ本土からミュケナイ人が、前1000年ごろからはドリス人が定住し、前3世紀にはローマ人が入植した。