検索ビュー グアドループ

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グアドループ
I. プロローグ

カリブ海東部にあるフランスの海外県。西インド諸島東部、小アンティル諸島中に位置する。主島はグアドループ島で、カリブ海の狭い水路サレ川をはさんでつながる西側のバステール島と東側のグランテール島からなる。南方のマリー・ギャラント島、ラ・デジラード島、レ・サント島、250km北西のサン・バルテルミ島、セントマーティン島の一部も同県に属する。面積は1780km²。人口は45万6698人(2007年推計)。

II. 地形と住民

バステール島は山がちの島で、小アンティル諸島の最高峰である活火山グランド・スーフリエール山(1484m)がある。グランテール島はサンゴ礁の島で、低い丘がつらなる。気候は高温多湿だが、海からの風で暑さは緩和される。年平均気温は25.6°C。人口密度は1km²当たり219人。住民は黒人とクレオール(白人と黒人の混血)が多く、ほかに少数のヨーロッパ人がいる。フランス語が公用語で、住民の大半がカトリック教徒である。県都のバステールはバステール島にあり、人口は1万4107人(1990年)。グランテール島の中心都市ポワンタピートル(人口2万6083人、1990年)は、グアドループ県最大の港である。

III. 経済と政治

総面積の18%が耕作に利用されている。農業が中心で、おもにサトウキビ、バナナ、ラム酒を生産する。グランテール島では牧畜もおこなわれている。年間貿易額の60%はフランス本国との貿易が占める。通貨はフラン。

グアドループ県は、選挙でえらばれた県議会と地方議会、フランス政府から任命される県知事によって統治されている。本国の国民議会に、4人の下院議員と2人の上院議員をおくっている。

IV. 歴史

1493年11月3日、コロンブスがヨーロッパ人として最初に島に上陸し、スペインのエストレマドゥーラにあるサンタ・マリア・デ・グアデルーペ修道院にちなんで命名した。1635年、フランスの入植者が植民地を建設し、先住民のカリブ人を征服していった。政府の許可をうけた4つの会社が島を恒久的に植民化しようとこころみたが失敗、その後74年にフランスに併合され、マルチニーク島の属領となる。

17世紀後半からフランスとイギリスによって島の争奪がくりかえされたが、1815年のパリ条約でフランスの領有がみとめられた。48年に奴隷制が廃止され、1946年、フランスの海外県になった。80年代には独立運動が盛んになる。84年に爆弾テロ事件がつづいたため、フランス政府は戦闘的な自治運動組織のカリブ革命同盟を非合法化した。