| 火星 | 項目ビュー | ||||
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| II. | 地球からみた火星 |
望遠鏡をつかわないとき、火星は明るさの変化する赤い天体としてみえる。地球にもっとも近づいたとき(約5600万km)には、火星は金星の次に明るい天体となる。火星と地球との会合周期(→ 合と衝)は799.9日である。そのため約2年2カ月ごとに最接近をくりかえすが、火星を観測するには、地球からみて太陽の正反対の位置となる衝のときがよい。しかし、火星の軌道面が地球の軌道面に対してわずかにかたむいていることと、地球にくらべ火星の軌道がつぶれた楕円形をしているため、かならずしも衝の日付と最接近の日付は一致しない。
また軌道上のどの位置で接近するかにより、最接近の距離はことなっている。もっとも条件がよい場合、火星と地球は5560万kmまで接近し、視直径(見かけの直径)は25秒にもなる。このようなよい状況は、火星が近日点(→ 近日点と遠日点)にきて、ほぼ衝となる約15年ごとにくりかえされる。だが、火星が太陽の反対側にまわる合の場合は、3億8000万kmも遠ざかるため、視直径は4秒にもみたない。最近では、2003年8月27日に5576万kmという超大接近がおこり、視直径は25.1秒、明るさも-3等星にまでなった。これは21世紀では最大の大接近で、これ以上、火星が接近するのは2287年まではない。