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ハットン,J.

1726~97 イギリスの地質学者。火成論を提唱し、近代地質学の基礎をきずいたことで知られる。スコットランドのエディンバラで生まれ、エディンバラ大学を卒業したのち、フランス、オランダに留学し、パリ大学、ライデン大学で医学と化学をまなんだ。医学の学位を取得したが医者にはならず、帰国して農場を経営。また、鉱物学者、地質学者として活躍し、エディンバラ王立協会会員としてヨーロッパ各地の地質調査をおこなった。

当時、多くの科学者は地球の歴史について、天変地異説を支持していた。天変地異は、過去に非常に大きな力がはたらいたことによって、地球の基本的な地形が形成されたというものである。これに対してハットンは、1785年、沈殿作用、火山作用、浸食作用といった地質作用が、地球の表面を変化させた原因であり、こうした作用は、非常に長い年月にわたってずっとはたらきつづけてきた、という「斉一説」をとなえた。つまり地球が、従来考えられてきたよりもずっと長い歴史をもつと考えたのである。この考えは、聖書の創世記の年代を信じる人々の猛烈な反対にあった。さらにハットンは、火成岩の存在を主張し、火成説をとなえてドイツの地質学者ウェルナーの水成論に対抗したのである。その後ハットンは、自説を「地球の理論」(2巻。1795)でまとめている。

地理学:地質学:地形学