硫酸
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硫酸
I. プロローグ

三酸化硫黄SO3を水に吸収させてえられる濃硫酸(濃度98%)とよばれるものは、無色で粘性のある酸性の液体。濃硫酸を水でうすめた希硫酸は強酸(酸)で、強い酸化作用がある。

硫酸の作用ははげしく、あやまって皮膚に付着させると熱傷(やけど)をおこし、目に入った場合には失明する。水でうすめると作用は穏やかになるが、硫酸と水とが混合するとはげしく発熱するので、多量の水に硫酸を少しずつくわえて希釈する。逆に、多量の硫酸に水をそそぐと、くわえた水が沸騰して硫酸をとびちらせるので危険である。体に硫酸が付着した場合には、大量の水ですみやかに硫酸をあらいながせば被害を少なくおさえられる(酸と塩基)。