| マンガン | 項目ビュー | ||||
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| II. | 性質と存在 |
軟マンガン鉱(二酸化マンガン)MnO2とアルミニウム粉末の混合物を燃焼すると、二酸化マンガンがアルミニウムによって還元され、金属マンガンが生成する。また、硫酸マンガンMnSO4の電気分解によっても、金属マンガンがえられる。金属マンガンの塊は空気中で酸化被膜がつくられる。微粉末は酸化されやすく、空気中で発火することもある。水と反応して水素を発生し、希酸にも容易にとける。
隕石に金属マンガンがふくまれることもあるが、それはわずかの例外で、マンガンは天然には単体として産出しない。しかし鉱石は、全世界にひろく分布する。主要な鉱石は軟マンガン鉱で、そのほか菱マンガン鉱MnCO3、ブラウン鉱3Mn2O3・MnSiO3、水マンガン鉱Mn2O3・H2Oなどの鉱石として存在する。マンガンの産出量はほぼ700万トンであり、おもな産出国はウクライナ、南アフリカ、オーストラリア、インド、ブラジルなどである。また、太平洋、インド洋の海底には、マンガン団塊としてひろく分布している。これはマンガンを豊富にふくむ金属水酸化物の塊で、将来の資源として有望であり、海底からの採掘がこころみられている。日本ではごく少量しか産出されない。