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ノルマン人

「北の人」を意味し、北方のスカンディナビアから来襲した北ゲルマン人(バイキング)を総称した語。デンマーク(デーン)人、ノルウェー人、スウェーデン(スベア)人に大別される。彼らは5世紀前後のゲルマン民族大移動の際にはほとんどうごかなかったが、その後の人口増加、統一王国の形成、フランク王国の膨張などを起爆剤とし、発達した航海技術を駆使して9世紀ごろからヨーロッパ各地へ進出していった。当初彼らの活動は一時的な略奪行為にとどまっていたが、しだいに植民、定着するようになり、各地に領土を獲得していった。

ノルマン人のうち、おもにスウェーデン人はバルト海から東方へ、ノルウェー人はヘブリディーズ諸島をへてスコットランド、アイルランド、さらに西進してアイスランドへ侵入、デンマーク人はフランス、イングランドを襲撃した。

911年、西フランクのシャルル単純王は侵入してきたノルマン人の首領ロロに沿岸地方を封土としてあたえ、彼と臣従関係をむすんだ。このノルマン人の領土はノルマンディとよばれるようになり、定住したノルマン人は造船技術(造船)などをもちこみ、独自のノルマン気質を生みだしたものの、言語や名前などしだいに独自の生活習慣をすてフランス化していった。こうして有力なフランス貴族となったノルマンディ公は、1066年ウィリアムのときイングランドの征服に成功、ウィリアム1世としてノルマン朝を開いた。