ベルギー
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ベルギー
II. 国土と資源

ベルギーは地形から、沿岸地帯の平原、中央部の丘陵地、アルデンヌ高地の3つの地域にわけられる。北海沿岸は砂丘とポルダー(干拓地)からなり、平坦(へいたん)な牧草地がこれにつづく。高度がやや高い中央部の丘陵地は、水路が多く肥沃(ひよく)な広い谷にめぐまれ、洞窟(どうくつ)や峡谷もみられる。アルデンヌ高地は樹木がうっそうと生いしげる高原で、平均高度は約460m、ベルギー南東からフランス北東部にかけて広がっている。ここには最高峰のボトランジュ山(694m)がある。土地は岩が多く農業には適さない。

1. 河川

おもな河川はフランスから発するスケルデ川とムーズ川で、国内のほとんどを航行することができる。主要な水路であるスケルデ川は、レイエ川、デンデル川、ゼンネ川(センヌ川)、リューペル川などの支流をもち、アントウェルペン(アントワープ)、ブリュッセル、ヘントに港がある。ムーズ川はサンブル川やウールト川などの支流をもつ。

2. 気候と天然資源

沿岸部の気候は、多湿で温暖である。内陸へむかうにつれ、穏和なメキシコ湾流の影響が少なくなって寒暖の差がはげしくなる。山地のアルデンヌ地方は、夏は暑く冬は寒い。霧や霧雨が多く、山地はときとして豪雨にみまわれる。年降水量は699mm。国の中心部に位置するブリュッセルの平均気温は、1月で-0.2~5°C、7月で13~22°Cである。

おもな天然資源は石炭で、多年にわたって豊富な産出量をほこってきたが、1950年代後半以降、あいついで炭鉱が閉山している。テルル、セレン、コバルト、スズなどの非鉄金属を産出する。

3. 植生と動物

キツネ、アナグマ、キジ、リス、イタチ、テン、ハリネズミなどの小動物がみられる。アルデンヌ地方にはシカやイノシシも生息している。哺乳類(ほにゅうるい)の現存種は58種類(2000年)、鳥類は180種である。ヒヤシンス、ストロベリー、アキノキリンソウ、ツルニチニチソウ、キツネノテブクロ、アラム、ユリなど植物も豊富で、森林にはオーク、ブナ、ニレなどの樹木がみられ、国土緑化計画の一環としてマツが植林されている。