| フッ素 | 項目ビュー | ||||
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| II. | 性質と産出 |
フッ素は黄緑色の気体で、空気よりもわずかに重い。有毒で腐食性があり、不快な刺激臭をもつ。非金属元素の中ではもっとも化学反応性が強く、ほとんどの元素と直接反応する。酸素とは放電や紫外線によって反応し、塩素や窒素とも間接的に反応してフッ化塩素やフッ化窒素を生成する。高温で金、白金とも反応する。希ガス元素のキセノン、クリプトン、ラドンとも化合物をつくる。また、ほとんどすべての化合物はフッ素によって分解し、新たにフッ素化合物を生成する。フッ素化合物はすべての化合物の中で、もっとも安定である。
化学反応性がきわめて強いため、単体としては天然に存在せず、蛍石、氷晶石、燐灰石などの鉱物として産出する。フッ化水素酸など、工業的に利用されるフッ素化合物の多くは、蛍石を原料として生産される。
工業的なフッ素の製造は、フッ化水素、フッ化カリウムの融解混合物の電気分解によっておこなわれる。発生したフッ素を金属管またはゴム管にみちびき、液体窒素で冷却すると、液体フッ素がえられる。