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| III. | フッ素化合物 |
フッ化水素は工業的に重要なフッ素化合物で、蛍石の成分であるフッ化カルシウムCaF2を硫酸中で加熱すると発生する。この蒸気を水にとかすと、フッ化水素の水溶液であるフッ化水素酸がえられる。フッ化水素酸はガラスや陶磁器の加工、めっき、防食などに利用されるほか、フッ素樹脂などの有機フッ素化合物の原料になる。
フッ素化合物には毒性の強いものが多いが、消毒薬や医薬品に利用されるものもある。少量のフッ素をふくむ飲料水には虫歯予防の効果があり、水道水へのフッ素添加が世界的におこなわれている(→ 歯)。ただし、飲料水に過度のフッ素がふくまれると、歯のエナメル質がもろくなり、歯に白い斑点が生じる。また、フッ素の過剰摂取は、骨軟化症の原因となる。