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| II. | エルニーニョ現象 |
「エルニーニョ」という言葉は、毎年12月になるとその地域にやってくるエルニーニョ海流という暖流(→ 海洋)の名前であった。しかし、現在では、3~7年に一度発生して、1年間以上持続する異常気象の名前としてもちいられる。原因がわからないころは、エルニーニョ海流の異常現象と考えられたためにこの言葉がもちいられたが、現在では、異常気象をおこす現象はエルニーニョ海流とまったく関係ないことがわかっている。エルニーニョ海流と区別して、異常気象現象をエルニーニョ現象とよぶこともある。
エルニーニョはスペイン語で「神の子」という意味である。それはイエス・キリストの誕生に由来する。暖流はふつうクリスマスのころにやってくるので、海流を幼子イエスになぞらえたのである。
気象学の分野では、熱帯域の太平洋の1年間の平均気圧が、西太平洋で高いときには東太平洋で低くなり、数年後にはその反対になるというように数年周期で振動する現象が知られており、南方振動とよばれていた。現在では、この現象とエルニーニョが関連した現象であることがわかっており、エンソ(ENSO:El Niño(エルニーニョ) and Southern Oscillation(南方振動))ということもある。