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II. 性質

純鉄はやわらかく、展延性にとむ。常温でたやすく磁化するが、熱すると磁化しにくくなり、約770°Cで磁性をうしなう。

化学的に活性な金属である。ハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アスタチン)、硫黄、リン、炭素、ケイ素と結合する。希酸にはとけるが、濃硝酸の中では酸化被膜ができ、内部はとけない。酸素中で燃焼して四酸化三鉄Fe3O4を生じる。しめった空気中でたやすく酸化して、赤茶色の酸化鉄、つまりさびを生じる。さびの形成は、鉄にふくまれる不純物が金属鉄と電気的にむすびつく電気化学的現象である。空気中の水が電解質溶液の役割をはたして弱い電流がながれ、水や塩類などの可溶性電解質が反応を促進する。こうした反応をへて、さびが形成される。さびが蓄積している部位では反応の進行がはやく、金属の表面に穴があくことがある。腐食