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IV. 鉄の同素体

純粋な鉄には、a鉄、g鉄、δ鉄の3種類の同素体がある。

1. a

体心立方構造で、常温で安定。金属組織の名称としてはフェライトといい、ニッケル、クロム、コバルト、マンガン、タングステン、モリブデン、ケイ素を5%以上とかすが、炭素は0.03%以下しかとかさない。強磁性だが、キュリー点の769°C以上では常磁性に変化する。高温で常磁性に変化したa鉄を、とくにβ鉄ということもあるが、構造は同一である。

2. g

面心立方構造で、900~1392°Cで安定。金属組織名としては、オーステナイトといい、炭素、ニッケル、マンガンをとかして安定温度の範囲を広げる。炭素は最大2.14%までとかすことができる。

3. δ鉄

体心立方構造で、1392°Cをこえる温度で安定。