| 核酸 | 項目ビュー | ||||
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| I. | プロローグ |
細胞やウイルスにふくまれる鎖状の高分子化合物。核酸という呼び名は、初めに細胞の核から分離されたことに由来する。ただし、細胞核でなく、細胞質にみられるものもある。
核酸には、少なくとも2つの機能がある。すなわち、DNAによる世代間の遺伝形質の伝達と、RNAによる特定のタンパク質の合成をうながすことである。その機能を発揮する方法の解明は、分子生物学の推進力となってきた。
核酸は生命体の基本物質で、地球にはじめて生命の原初形態があらわれた約35億年前に、最初に形成されたと信じられている。核酸がになう遺伝暗号の起源は、生命そのものの起源(→ 進化:遺伝学)と時間的にきわめて接近しているとみとめられている。その配列がタンパク質のアミノ酸配列を指示する仕組みは、1960年代までに大筋が明らかにされた。