クロム
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クロム
IV. 用途

クロムのおもな用途は合金材料としてであり、合金の硬度、強度、耐食性を高める。クロムを12%以上ふくむ合金鋼はステンレス鋼とよばれ、常温で目にみえるさびをほとんど生じない。いわゆる18-8ステンレス鋼は、クロムを18%、ニッケルを8%ふくむもので、耐食性、加工性にすぐれている。またクロム、タングステン、バナジウムをふくむ高速度鋼は、高い硬度と耐熱性を生かし、金属を高速切削する工具に利用される。ニッケルとの合金であるニクロムは、加工しやすく線やリボンの形で電熱抵抗体につかわれる。ほかにめっきも重要な用途である。金属材料にクロムの層を付着させると耐食性と硬度がまし、表面にうつくしい光沢がえられるので、クロムめっきは装飾用、耐摩耗用めっきとして利用される。自動車のエンジンシリンダーライナーにもクロムめっきがほどこされている。

元素記号Cr。原子番号24。原子量51.9961。周期表(周期律)の6族に属する。融点1900°C。沸点2690°C。密度7.14g/cm³(20°C)。地殻中の存在量122ppm。