| フランス | 項目ビュー | ||||
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| V. | 文化 |
数世紀にわたってフランスの文化は、とくに文学、美術、建築、音楽の領域で、ヨーロッパ全体に大きな影響力をもち、わけてもパリはフランス文化の源泉とみなされてきた。16~18世紀、ハプスブルク家と対抗してブルボン家がルイ14世を頂点に絶対王政を花開かせた時代には、ヨーロッパじゅうからすぐれた芸術家や職人がパリにあつまり、ドレスや社交マナーから家具、建築にいたるまで、いわゆるフランス様式をはやらせた。
| 1. | 文学 |
→ フランス文学
| 2. | 美術と建築 |
フランスには世界的に有名な多くの画家が生まれている。16世紀では、宮廷画家のクルーエ、17世紀では、夜の光景をこのんで描いたジョルジュ・ド・ラ・トゥール、おもにローマで活躍したプッサン、フランス古典主義を代表するクロード・ロラン、18世紀では、フランス・ロココを代表するワトー、ブーシェ、フラゴナール、庶民の暮らしを描いたシャルダンなどがあげられる。
19世紀に入ると、新古典主義のアングル、ロマン主義のドラクロワ、写実主義の先駆者ジェリコーとならんで、古典主義を完成させたダビッドが活躍した。この世紀の中ごろには、写実主義のクールベ、石版画で知られるドーミエ、バルビゾン派のミレーやコローらが輩出し、印象派としてはモネ、ピサロ、ルノワールなどが活躍した。後期印象派の画家にはドガ、セザンヌ、ゴーギャン、ロートレックなどがいる。1900年代初めには、スペイン生まれのピカソがパリで絵を描きはじめていた。
すぐれた彫刻家も何人か誕生している。16世紀ではグージョン、ピロンがおり、17世紀にはピュジェが動感にあふれた作品を制作した。18世紀にはロココに古典主義をもりこんだピガールが活躍している。19世紀でもっとも重要な彫刻家といえばロダンである。20世紀に入ると、そのロダンの影響をうけたルーマニア生まれのブランクーシや、イタリア生まれで、画家でもあるモディリアニがフランスで活躍した。
フランスの建築では、12~15世紀にたてられた巨大なゴシック教会が有名である。とくにパリ北郊サンドニにあるサン・ドニ大聖堂、パリのサント・シャペル礼拝堂やアミアン大聖堂、シャルトル大聖堂、パリのノートル・ダム大聖堂などは世界的に知られている。そのほかロワール川沿いに点在するシュノンソー、シャンポールなどの城も歴史的建造物として注目される。バロック様式を代表する建築としては、ベルサイユ宮殿とルーブル宮殿(現在はルーブル美術館)がある。19世紀の建築としてはパリのオペラ座とエッフェル塔があげられる。
| 3. | 音楽 |
11~13世紀に北フランスでは、吟遊楽人(トルバドゥール)によって武勲詩や叙事詩がうたわれた。南部では、恋愛、戦争と自然を題材とする歌が抒情詩人(じょじょうしじん)たちによってつくられた。15~16世紀には、歌曲、モテット、ミサ曲が多く作曲された。17世紀後半になると、イタリア生まれのリュリがルイ14世の宮廷につかえて、モリエールの劇に音楽をつけるなど、オペラを創作した。18世紀初めには、クープランやラモーなどのハープシコードのための作品が生まれた。
18世紀後半~19世紀には、グルック、ケルビーニといった外国生まれのオペラ作曲家がパリで活躍した。19世紀初め、ベルリオーズは管弦楽曲を作曲し、サン・サーンスはこの世紀中ごろに活躍した。19世紀末には、ドビュッシーがマラルメに影響をうけて印象主義の作品を書いている。20世紀初めには、ラベルが登場した。1920~30年代には、ロシア生まれのストラビンスキーがパリで活躍し、その伝統をうちやぶった音楽が論議をよんだ。
| 4. | 図書館と博物館 |
地方を問わず、図書館や美術館、博物館の数は多い。しかし、国立図書館、パリ大学図書館、ルーブル美術館など、大規模な施設はパリに集中している。パリのおもな美術館、博物館としては、国立近代美術館(ポンピドゥー・センター)、オルセー美術館、オランジュリー美術館、軍事博物館(アンバリッド)などがある。