| ピカソ,P. | 項目ビュー | ||||
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| IV. | ばら色の時代 |
1904年、パリの「バトー・ラボワール」(洗濯船)というみすぼらしい建物にすみついて間もなく、ピカソはフェルナンド・オリビエとであった。多くの恋人が彼の作品の主題、様式、作風に影響をあたえたが、フェルナンドはその最初の人である。彼女との幸福な関係によって、ピカソのパレットはやがてピンクと赤にかわり、05年から06年は「ばら色の時代」とよばれるようになる。
この時期の主題は、週に数回はかよったサーカスからとられていた。そのひとつが「サルタンバンクの家族」(1905)で、ピカソの分身でもあるアルルカン(道化師)の姿は、のちの作品にもくりかえしえがかれるようになる。パリでの最初の10年間に、ピカソは多くの人々と親交をむすびこれらの友人たちの肖像もえがいている。詩人マックス・ジャコブ、作家アポリネール、画商のアンブロワーズ・ボラールとダニエル・ヘンリー・カーンワイラー、ピカソの最初の重要なパトロンとなったレオとガートルードのスタイン兄妹などである。