| 火薬 | 項目ビュー | ||||
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| III. | 近代火薬の発達 |
13世紀になると、イギリスの修道僧ロジャー・ベーコンによって、ヨーロッパではじめて火薬がつくられたとされている。また、14世紀初頭には、ドイツの修道僧ベルトルト・シュワルツが、ヨーロッパではじめて発射薬に火薬をつかった、という説があるが確かではない。しかし、1334年にイングランドで火薬を製造し、40年にドイツに火薬工場があったのは、史実から明らかである。
エリザベス1世(1558~1603)治世下のイングランドでは、火薬は王室の専売事業であった。イングランド最古の火薬関連法規は、1623年に制定されている。また、同年には、黒色火薬よりも爆発力がはるかに強い、雷酸塩の火薬がヨーロッパの戦場ではじめてつかわれた。
近代的な火薬の製造は、1833年にアンリ・ブラコノが、デンプンのエステルを製造したのが最初である。46年にはクリスチャン・シェーバインがニトロセルロースを製造。同年アスカニオ・ソブレーロがニトログリセリンを発明している。また62年にはノーベルが、スウェーデンの首都ストックホルムに爆薬工場を建設し、多数の実用的な爆発物を製造した。
日本に火薬がつたわったのは、種子島に鉄砲が伝来した1543年(天文12)のことである。黒色火薬の原料となる3つのうち、カリ硝石をのぞく2つの原料は、日本で豊富に産出するもので、戦国時代という背景もあり、短期間のうちに各地にひろまっていった。→ 鉄砲伝来