冷戦
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冷戦
II. 背景

アメリカと帝政ロシアは1世紀にわたって友好関係を維持してきたが、1890年代にはいるとアジア問題をめぐって対立しはじめた。そして、1917年に社会主義ソビエト連邦が樹立され、西側の資本主義諸国にイデオロギー的な宣戦布告をしたのを機に敵対関係は深まった。アメリカは18~20年に、1万の兵をソ連におくって介入し、33年まで国家としてのソ連の承認を拒否しつづけた。

第2次世界大戦ではナチス・ドイツを共通の敵としてともにたたかったが、この協力関係も1944~45年に崩壊しはじめた。ソ連の指導者スターリンが、ソ連の安全保障のために、赤軍を東ヨーロッパに派遣して支配下におさめたからである。アメリカ大統領トルーマンはスターリンの政策に異をとなえ、自国の主導権のもとでヨーロッパ統一にのりだした。両陣営の不信感はつのり、大戦中の協定は破棄された。スターリンは東ヨーロッパで自由選挙を実施するという言質を反古(ほご)にし、トルーマンは敗戦国ドイツから賠償金をとって、戦争で国土が荒廃したソ連の再建をたすけるとの約束を無視した。