| マンハッタン | 項目ビュー | ||||
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| II. | 都市景観 |
マンハッタン島は、東西方向にはしるストリート(丁目)と、南北方向にはしるアベニュー(街)によって、碁盤の目状に区画されている。また南から北へ、ダウンタウン、ミッドタウン、アップタウンに大きくわけられる。有名な街路として、金融の中心地ウォール街、ファッショナブルな店や美術館などがたちならぶ五番街、高級住宅と高層オフィスビルがならぶパーク・アベニュー、都市の街路としては世界有数の長さをほこるブロードウェーなどがある。
| 1. | 建造物 |
マンハッタンの景観を特徴づけているのは、林立する高層オフィスビル群である。高層ビルのほとんどは、ダウンタウンのロワー・マンハッタンおよびミッドタウンに集中する。名高いのはミッドタウンにあるエンパイア・ステート・ビル(1931年、381m)、クライスラービル(1930)、シティコープ・センター(1977)などだが、なかでももっとも目だっていたのは、マンハッタン島南端近くにある世界貿易センターのツインタワー(ミノル・ヤマサキ設計。1972~73年完成、ともに110階、高さ417m、415m)である。しかしこの2棟の超高層ビルは、2001年9月11日にアメリカをおそった同時多発テロの際に、2機のハイジャック機に激突され、おしくも倒壊してしまった。
このほか、20以上の高層ビル群からなるロックフェラー・センター(1931年着工)、スポーツアリーナがはいったマディソン・スクエア・ガーデン(1968年建造)、国連本部ビル(1947~53)、いくつもの劇場からなる舞台芸術のためのリンカン・センターなどが知られる。また、細部はフランス・ルネサンス様式で全体的にはアメリカ風の市庁舎(1802~11)、細部にゴシック様式をとりいれた高層のウールワースビル(1913)、青銅と青銅色のガラスでおおわれたシーグラムビル(1958)なども興味深い。1980年代にはIBMビルやAT&Tビルなど多数の斬新な超高層ビルと世界金融センタービルがたてられ、ハドソン川に近いミッドタウンには大規模な会議用の施設が建築中である。
多数ある宗教建築物の中では、ローマ・カトリックの聖パトリック大聖堂(1879年建造、塔は88年)、トリニティ教会(1697、1846年再建)世界最大級のゴシック様式の聖堂である聖ヨハネ大聖堂(1892年着工、塔は1980年代と90年代も建築続行中)、大規模なゴシック様式の建造物リバーサイド教会(1930)などがとくに著名である。
| 2. | 住宅地域 |
民族や社会的階層による住み分けが、いくつかの居住地域にみられる。ロワー・マンハッタンには、イタリア系・中国系・ヒスパニックの人々の居住区がある。セントラルパークの北側に位置するハーレムには、黒人とヒスパニックの大規模な居住区がある。ヒスパニックの多くは、ワシントン・ハイツとインウッド地区のあるマンハッタン北部にもすんでいる。区の南部には、芸術・文化活動が盛んなグリニッチビレッジやソーホー地区がある。1980年代には、マンハッタン島の先端部近くの埋め立て地に広大な居住・商業地区バッテリー・パーク・シティが建設された。
セントラルパーク東側、パーク・アベニューと五番街の一部をふくむアッパー・イーストサイドは、マンハッタンでも高級住宅地として知られる。セントラルパークの西側、リバーサイド通りの一部をふくむアッパー・ウェストサイドも主要な住宅地域である。