金(鉱物)
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金(鉱物)
II. 性質

やわらかい金属で、展延性(延性)はすべての金属の中で最大であり、成形、加工が容易である。金の塊をハンマーでうちのばせば、およそ0.0001mmの薄さの金箔に加工できる。また1gの金を約3000mの金線にのばすこともできる。熱と電気の伝導性は、銀、銅についで高い。塊状の金は明るい黄色で、すぐれた光沢がある。微細な粉末および溶液中に分散したコロイドの場合は、赤または紫の色をおびる。また、溶融した金は緑色となる。ごくうすい金箔は光を透過するが、その場合の透過光は緑から青色となる。

化学的な反応性は、極端に低い。酸素や水による作用をうけず、空気中や水中ではきわめて安定である。強酸、強アルカリをはじめ、ほとんどの酸化剤とも反応しない。しかし、塩酸と硝酸の混合物である王水や、セレン酸H2SeO4にはとける。酸素の存在下であれば、シアン化アルカリ水溶液にも溶解して、シアン化物となる。塩素、臭素とも直接反応し、三塩化金AuCl3、三臭化金AuBr3などの塩化物、臭化物をつくる。