| 金(鉱物) | 項目ビュー | ||||
| 印刷するには、[ファイル] メニューの [印刷] をクリックします。 | |||||
| V. | 採鉱と精錬 |
地下に存在する金鉱脈は、地表に露出した金鉱石から発見されることが多い。鉱脈中の金の採掘は、石炭や各種の金属鉱石と同様の採掘法でおこなわれる。金鉱床が地表近くに存在する場合は、地表の土石をのぞいてから鉱石を順次採掘する露天掘りがおこなわれるが、地中深く存在する金鉱床の場合は、地表から坑道をほりさげて鉱石を採掘する坑道掘りがおこなわれる。
採鉱の対象となる金鉱石は、1t中に金を最低5gふくむものである。金鉱石から金をえるには、アマルガム法、青化(シアン化)法などがある。アマルガム法では、採鉱した金鉱石を適当な大きさに粉砕し、水銀をまぜる。金は水銀にとけこんでアマルガムを形成する。このアマルガムから蒸留によって水銀を分離する。青化法では、金鉱石をシアン化ナトリウムNaCNまたはシアン化カルシウムCa(CN)2の水溶液にとかす。この溶液に亜鉛末をくわえると金が析出するので、これを溶融し、さらに電解して金をとりだす。アマルガム法は、現在、日本ではほとんどおこなわれていない。シアン化法は、19世紀末に実用化され、金の生産量が急増した。
日本における金の生産は、主として、銅や鉛の精錬における副産物として回収する方法によっておこなわれる。