アメリカ先住民
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アメリカ先住民
II. 人口と形質

15世紀末~16世紀、すなわちコロンブスがカリブ海に到着したころ、南北アメリカの陸地には9000万、あるいはそれ以上の人間がすんでいたと推定されている。そのうちおよそ1000万人は今日のアメリカ合衆国とカナダにすみ、3000万人がメキシコ、1100万人が中央アメリカ、44万5000人がカリブ海の島々、3000万人が南アメリカのアンデス地域、900万人が南アメリカのその他の地域にすんでいた。人によっては、これよりも少ない推定をすることもある。アメリカのどこでも同じだったが、ヨーロッパ人がやってくると、彼らとの戦争、飢餓、強制労働、新しい伝染病などのために、先住民の人口は激減した。

アメリカ先住民の体つきはモンゴロイド系の人々によく似ており、アジアの新人(ホモ・サピエンス)が氷河期のベーリング海峡をこえて北アメリカに移住し、アメリカ先住民となったことをしめしている。明るい褐色の皮膚、茶色の目、黒くまっすぐな毛髪などは、モンゴロイドの特徴である。その後、環境への適応などの過程で、先住民の体つきは細かい点では地域によってことなるようになった。たとえば北アメリカの大平原地域の先住民は、背が高くがっしりとした体をしており、南アメリカのアンデス地方の住民は高地に適応して、背は低いがぶあつい胸をしている。グアテマラの先住民が小柄なのは、タンパク質の少ない食事が原因であろう。