| ホウ素 | 項目ビュー | ||||
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| III. | 存在と製法 |
かつてはホウ砂とホウ酸が、ホウ素化合物のおもな供給源だったが、現在ではさまざまな鉱物がホウ素資源として利用されている。おもな鉱石は曹灰ホウ鉱(白色の針状結晶)H2NaCaB5O10・7H2O、灰ホウ石(無色~乳白色の結晶)Ca2B6O11・5H2O、カーン石(無色透明の結晶)Na2B4O7・4H2O、方ホウ石(白色~無色の結晶)Mg3B7O13Clである。
ホウ素の単体は、ホウ酸塩の電解や、酸化ホウ素の還元などでつくられるが、高純度のホウ素をえることはひじょうにむずかしい。通常の製法でつくられるホウ素は、非結晶の粉末である。ただし三臭化ホウ素BBr3を水素と混合し、高温のフィラメントの上で還元する方法や、溶融塩にとかしたものを電解する方法をもちいれば、純度の高い結晶性のホウ素をつくることができる。結晶ホウ素は黒色の結晶で、ダイヤモンドにつぐ硬さをもつ。結晶ホウ素は半導体で、非金属でありながら電気的性質は金属あるいは炭素(石墨)に近くなる。