ホウ素
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ホウ素
IV. 用途

金属線にホウ素を結合させたホウ素繊維の合金は、航空機の一部に構造材として利用されている。ホウ素化合物ではホウ砂Na2B4O7・10H2O、ホウ酸H3BO3、炭化ホウ素B4Cが重要で、工業的にひろい用途をもつ。ホウ砂は洗剤、耐熱ガラスとして利用される。ホウ酸は殺菌剤などの医薬品にもちいられる。炭化ホウ素は研磨剤、合金への添加剤として利用される。窒化ホウ素はダイヤモンドと同じくらいかたく、超硬工具につかわれる。高純度のホウ素は、ケイ素半導体のドーピング剤(半導体)につかわれる。

核エネルギーの分野では、ホウ素にはいくつかの重要な用途がある。ホウ素は中性子線の計測装置に利用されるが、これは中性子との衝突でアルファ粒子を放出し、リチウムに変化するホウ素の性質を利用したものである(中性子:粒子検出器)。ホウ素は中性子の吸収能力が大きく、炭化ホウ素は炉心の制御棒にくみこまれて使用される。また、ホウ素を添加した合金も、炉心から発生する熱中性子の遮蔽(しゃへい)材として利用される。

元素記号B。原子番号5。原子量10.811。硬度9.3。周期表(周期律)13族に属する。地殻中の存在量は10ppm。結晶ホウ素の融点2180°C、沸点3650°C、密度2.37g/cm³。